マーチャンダイジング
「マーチャンダイジング」とは、商品化です。アーティストは、ライブ会場で販売するTシャツやアイドルの「うちわ」などの「グッズ」を思い浮かべる人が多いと思いますが、商品化はなにもライブ会場での販売にとどまりません。何でもオンラインで買えるようになったいま、ライブ会場にこだわる必要は何もありません。
「スポンサー」の項目で上げたスポーツ・チームもレプリカ・ユニフォームにとどまらず数々のグッズを開発して、記帳な収益源にしています。
国際的には、女性アーティストは少し大きくなると必ずフレグランス・メーカーのOEMで香水を売ったり、アパレル・メーカーから洋服類や靴を出したりするのが当然になっています。これらは収益率が高く、活動資金として使えるので、タイミングを見て、ふさわしいパートナーと共に実行していくべき事業です。
理想はファレル・ウイリアムスがアディダスにアパレルやスニーカーのプランを提供し、アディダスが製品化するケースです。アーティストはリスクなく、メーカーからロイアルティを得る方式です。
ビリー・アイリッシュのTシャツは日本でもユニクロで商品化されましたね。
ガチャリックスピンというバンドは、原宿のハイパーコアでコラボレーション商品を発売しています。このような、柔軟な方法も可能です。
ヨーロッパのロック・ファッション・ブランドではアジア系のロック・アイコンを探しているケースも有り、このような機会も活用できます。
先日アメリカの業界関係者と話していたら「ジャスティン・ビーバーがアイアン・メイデンのTシャツを着ていたパパラッチ写真がきっかけとなってアイアン・メイデンのTシャツがとても売れている。中にはアイアン・メイデンの音楽が好きで着ている人もいるとは思うが、ほとんどはアイアン・メイデンの音楽なんて聞いたことない人たちだろう。他にもニルバーナとかAC/DCのロックTシャツを着ている人がいるけど、同じようなもんだろう。単にデザインが気に入って買っているだけで、これは音楽の売上には関係ない。もし、アーティストのイメージが固まったらすぐにいいデザイナーを探してアパレルの試作品を作って売り込みに行ったほうがいいぞ」と進言されました。
たしかにその通りかもしれませんね。
また、ライブ会場でグッズを売ることになったら、アーティスト自身も必ず売り場に立って、積極的にサインや写真撮影を行ないましょう。こういうのが嫌なアーティストもたくさんいて説得が大変なのですが、いまは「アーティストは雲の上の存在」という時代ではなく、アーティストはSNSでファンと直接つながる時代です。せっかく直接フェース・トゥ・フェースでつながる機会を逃さないようにしましょう。
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