エンタテインメントマーケティングでは、音楽専門のカリフォルニア州弁護士と提携して、アーティストの各種契約をサポートします。
契約先を見つけ、交渉し、少しでも有利な条件で契約ができるようにサポートします。
日本の人が思う契約とちがうアメリカの契約
日本の場合は、大手の「事務所」と契約した場合、事務所がレコード・レーベルを探してきてそこと契約、大きな事務所なら音楽出版社も持っていて自動的にそこと契約、コンサートのブッキングも事務所が提携しているイベンターやライブハウスと話してそれで実施、というケースが多いですよね。
アメリカが日本と最も違うのが、この「契約」なんです。
アメリカの場合は、日本の「事務所」が持っている機能が高度に分業化しており、機能ごとに契約します。
レーベル
「レーベル」との契約に関しては、日本の人の誤解はそれほどないのですが、いつもびっくりされるのが、基本的によほどの大物にならない限り日本のように事務所やアーティスト本人が原盤権を持つことはできない、ということです。原盤権をアーティスト本人が持ちたい、という主張をして通したのがテイラー・スウィフトです。原盤権は基本的にレーベルの持ち物で、将来これが売買されることもあり、アーティストの意見がこれに反映されることはありません。
エージェント
「エージェント」は、現在アメリカでは強力な力を持っています。コンサートをやるにせよ、テレビに出演するにせよ、コマーシャルに出るにせよ、この「エージェント」が仕事を取ってくるのです。
2021年からアメリカに活動拠点を移した渡辺直美さんはエージェント2社と契約したようです。エンターテインメント全般に関しては4大エージェントの1つ、ICMパートナーズと契約し、モデル活動、インフルエンサー活動のエージェントとしてはIMGと契約したようです。
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4大エージェントとは、
- クリエイティヴ・アーティスツ・エージェンシー(CAA)
- ウィリアム・モリス・エンデヴァー(WME)
- ICMパートナーズ(ICM
- ユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)
です。エージェントには免許が必要で、これ以外にも専門性を生かした中小のエージェントが存在します。
最近、日本のガールズ・バンド「BAND-MAID」がユナイテッド・タレント・エージェンシー(UTA)と契約しました。
UTAとは、BABYMETALやONE OK ROCKも契約しています。
日本の事務所の重要な仕事が「仕事を取ってくること」ですが、これはアメリカではエージェントの仕事です。エージェントといい条件で契約し、このエージェントにいかに働いてもらっていい仕事を取ってきてもらうか、が重要になります。上記の記事では、BAND-MAIDがライブ・エンタテインメント企業のライブ・ネイションと契約したことも合わせて書かれています。現在、世界のライブを取り仕切っているのはこのライブ・ネイションとAEG(Anschutz Entertainment Group)の2社です。いまでは、どんなアーティストも、この2社との契約をもとにライブ活動を行わなければいけない状況です。かつては、アーティストがビッグになるまでは、アーティスト自らがライブ・ハウスに売り込みに行って出演させてもらうようなこともできたのですが、特にニューヨークやロサンゼルスもライブ・ハウスもライブ・ネイションかAEG傘下に入るケースが多く、このどちらかの会社と契約する必要が出てきてしまったのです。
たとえばロサンゼルスならば「ハウス・オブ・ブルース」はライブ・ネイション、「ロキシー」はAEGが所有するライブ・ハウスです。ライブ・エンタテインメント企業とも、エージェントを通して契約することになります。
よく聞かれるのは「マネージャーの仕事って何なの?」です。日本で、仕事を取ることがメインに鳴っているマネージャーからすると当然の質問かもしれません。アメリカでは、マネージャーは、アーティストとともに方針を決め、全体を進行していくのが仕事です。レーベルやエージェントなどからやってくる山ほどのオファーを整理し、アーティストの方針が着実に遂行できるように全体を管理します。作品の内容やライブやテレビ出演などの仕事内容を詰め、スケジュールを調整し、関係する全ての契約に関する書面を弁護士とともに管理し、お金の管理を会計士とともに行います。けっこう、忙しいですよね?
契約のすべてをサポート
この他契約ごとは山のようにあります。レコーディングの際の契約、ビデオを作ると言っては契約、専属の振付師やヘア・メイクを雇うと言ってまた契約、ということです。
エンタテインメントマーケティングでは、これら必要な契約はすべてサポートできる体制を取っています。
アメリカでは、日本のように事務所が決定権を持っているのではなくて、とにかくアーティスト自身が判断し、分業化したそれぞれの専門家を「雇う」という考え方なので、まずはこの考え方に慣れてもらうこと。アーティスト自身以外、誰も判断はできないのです。
ここまで読んで「エンタテインメントマーケティングって、お金の話ばっかり」と思われた方もいるかもしれません。確かにその通りです。でも、いまや日本のアーティストも、アメリカやヨーロッパのアーティスト同様、自分たちのお金のことを事務所まかせではなくて自分たちで考えなければいけない時代になったのです。エンタテインメントマーケティングはこれを痛感し、アメリカ、ヨーロッパ的な契約社会でアーティストが生存していけるしくみを考えています。この中核が契約なのです。
中でも重要なレーベルとエージェントの契約に関しては、契約相手の候補の選定から契約書のチェックまで、一貫してお手伝いします。
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