資金計画の立案
アーティストの活動は、中小企業の経営と同じです。アーティストとマネージャーという役員や従業員がいて、ある部分は内部でこなし、必要な部分は外注してアーティスト業務を行っていく、小さな事業体です。
事業体であれば、かならず元手となる資本が必要です。曲作りや制作で入金がない期間中、アーティストの生活はどうするのか。機材もいるし、ツアーをするなら機材車があったほうがいいかもしれない。売り込みをするのに、それなりの経費がかかる……。こういった資金をどうやって調達するかはじつは大変重要です。この計画をもとに、資金集めをしていきます。
アーティストにはもちろん才能が必要です。これには音楽的な才能やパフォーマーとしての才能もありますが、最近 経済環境も才能の一つではないか、と思うようになりました。お家がお金持ちで、アーティストの才能が開花するまでの生活を支えてくれるのであれば、アーティストはその時までアルバイトなどに時間を取られることなく、音楽に向かい合えます。さらに、ロサンゼルスやロンドンといった音楽業界の中心地に住んでいれば、気軽にイベントに参加したり人に会いに行ったりできます。こういう人に関しては資金集めの最初のハードルが低くなるので、計画はいきなり「生活を支える」の次の段階、アーティストとしてのスタートができるのです。
スポンサー・マネー
誰しも思いつくのは、スポンサーの獲得です。広告代理店に依頼してスポンサー探しをしてもらうこともできますが、まずは自分の周囲から着実にスポンサーを探していきましょう。スポーツ選手であればユニフォームにロゴを表示できるので、無名なボクサーなども中小企業のロゴ・ワッペンを付けています。野球やサッカーなどの地域スポーツ・チームも同様です。アーティストも、こういうところを見習いましょう。親族も含めて、応援してくれる人にスポンサーになってもらって、ライブのフライヤーにロゴを掲載したり、オンライン・ライブの際にクレジットしたり。
地方のある食堂で「当店でアルバイトしていた○○くんがバンドでデビューしました」とポスターを貼っているのを見て、微笑ましい気持ちになったことがありますが、この食堂も彼のスポンサーと言えます。
アーティスト本人が頭を下げに行きづらい先に、エンタテインメントマーケティングはご挨拶にうかがってスポンサー就任を依頼して回ります。エンタテインメントマーケティングの仕事は、意外と泥臭いです。
融資を受ける
アーティストが法人化すれば、国や都道府県が行なう創業支援制度を利用して、保証協会の保証付き融資や政策金融公庫の融資を受けることもできます。融資ともなると、貸す方もギャンブルではありませんから「安定性」や「事業の将来性」を示す必要があります。法人化以前のアーティストの実績に安定性が感じられ、将来のしっかりしたビジョンが絵空事と感じられないような計画を提示できれば、融資を受ける可能性は十分にあります。
エンタテインメントマーケティングでは、提携している融資コンサルティング会社とともに、融資のサポートも行ないます。
映画やテレビ、CMなどの映像やゲームなどに使ってもらう「シンクロナイゼーション」政策
音楽は一つの著作物。映像も一つの著作物。ところが映像には音声が必須で、映像効果を増すために、映像には音楽をつけたくなります。この音楽と映像という二つの独立した著作物を同期させるのを「シンクロナイゼーション」といいます。
音楽作品は知ってもらって初めて価値が出ます。映画やテレビ、コマーシャルやゲームなどにアーティストの音楽を使ってもらって知名度を上げ、同時に報酬を受け取ります。シンクロナイゼーションはプロモーションの一貫と捉えているケースが多いようですが、立派な資金調達手段です。
特に最近はオンライン・ゲームの隆盛で制作本数が多く、毎月定期的に新しい企画をプラスしていく必要があるため、音楽の需要も増え、多岐にわたっています。
エンタテインメントマーケティングでは、これまで培ったネットワークで制作情報を入手し、アーティストの楽曲のシンクロナイゼーション利用を促進していきます。
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