【アメリカ】アーティスト・ビザ申請の方法(5) 領事館での面接
アメリカのビザ取得には以下のような段階があります。
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- 弁護士への依頼から許可まで https://ent-mktg.us/musician/tips/1222/
- DS-160申請の準備 https://ent-mktg.us/musician/tips/1242/
- DS-160の入力 https://ent-mktg.us/musician/tips/1257/
- 領事館での面接申込み https://ent-mktg.us/musician/tips/1284/
- 領事館での面接 https://ent-mktg.us/musician/tips/1294/
エンタテインメントマーケティングでは、この各段階に1ページずつの解説ページを用意しました。
このページでは、アーティストとそのサポート要員のアメリカのビザの申請の方法のうち「領事館の面接」を解説します。
ビザ申請の方法5 (領事館での面接)
いよいよ最後のステップ、領事館での面接です。東京の場合は領事館は赤坂のアメリカ大使館の中にあります。
持っていくものは以下のようなものです。
- 面接予約確認書
- 現在有効なパスポート及び期限切れパスポート(10年以内に発行)
- カラー写真 5 cm x 5 cm
- 渡米日程
- 過去5回の渡米日付
- 履歴書
- 書式 I-797Bのコピー
- I-797Bの受領番号
- 雇用者の氏名と住所
- DS-160の確認ページのコピー
- パスポート
「1」の面接予約確認書は、領事館の面接予約をしたら最後に表示されたものです。「10」のDS-160の確認ページは、DS-160の申請が終わったら最後に表示されたものです。「4」の渡米日程は面接の時点で決まっていなければ不要ですが、もしすでに決まっていたら旅程表とか飛行機のeチケットなどを持参してください。「5」の過去5回の渡米日付がわかるものは準備の際に印刷したI-94の履歴ページです。「6」の履歴書は、アーティストやミュージシャンの場合、自分の写真が掲載されている雑誌の記事などでけっこうです。「8」は弁護士から送られてきたI-797Bの写真を印刷したもの。この受領番号も控えておきます。「9」の雇用者の氏名と住所は、ビザを申請してくれた招聘元の担当者の氏名と住所を控えておきます。
以上のものは、透明なクリアホルダーに入れて持参します。
領事館での面接に関して、YouTubeで動画が公開されています。見ておきましょう。
領事館に持ち込めるものは以下のものに限定されます。
大使館・領事館への持込み可能なもの:
- 携帯電話1台
- 手持ち可能なバッグ1点(25cmx25cm以下)
- ビザ申請関連書類が入った透明なクリアフォルダー
- 傘、ただし荷物検査前にセキュリティゲートの外の傘たてに置くこと
- ベビー用品(ミルク・おむつ・お湯など)
- ベビーカー(待合室の外に保管場所あり)
大使館・領事館への持込みができないもの:
- ノートパソコン、iPad 、USBメモリ、電子手帳、スマートウォッチ、ポケベル、カメラ、オーディオ/ビデオカセット、コンパクトディスク、MP3、フロッピーディスク、ポータブル音楽プレーヤーなどの電子機器
- 許可されたサイズ(25cmx25cm以下)を超える大きなかばん(バックパック、リュックサック、ブリーフケース、旅行かばん、スーツケースなど)
- 食品全般
- 煙草、葉巻、マッチ、ライター
- はさみやナイフ、爪やすりなどの先の尖った物
- 全ての武器、凶器、火薬、爆発物
タバコやライターなどを持っていってしまう人もいると思いますが、こうしたものはセキュリティ・チェックの場所で預かって、帰るときに返してくれます。パソコンや許可されたサイズ(25cmx25cm以下)を超える大きなかばんは、近隣の駅などのコイン・ロッカーなどに預けたほうがいいようです。東京で面接を受ける場合は、アメリカ大使館に近い溜池山王駅の14番出口付近にコイン・ロッカーがあります。
領事館周辺に近づくと警察官が寄ってきて「なんの用事でどこへ行くか」質問されます。「ビザの申請」と答えるとそのまま行かせてくれます。大使館入口前には日本人の警備員がいて「ビザ申請面接予約確認書」の提示を求められます。この確認が済むと、列に並ぶように言われます。
中に入ると電子機器類(スマートフォン、モバイルバッテリーなど)やライターなどをカゴに入れます。ここにはロッカーはありません。
スマートフォンなどの電子機器類はスキャンしてすぐに返却してくれますが、ライターなどはここで預けなければいけません。廃棄はできません。預けたものは面接が終わったら自分でセキュリティ・チェックへ戻って受け取ります。もしもなにかを預けることになっても、小さいものはカゴに適当に入れてしまい所有者別にはしてくれないので、他の人が間違って持っていってもわかりません。責任も取ってくれません。なので、極力物は持っていかないほうがいいです。
続いて領事部の入口に入ります。ここにその日時に面接予約した人が列を作っています。入り口は3か所ありますが、非移民ビザは真ん中の入り口です。この列に並んでいる間までに申請書類を所定の順番に並べておいてください。できれば面接へ出発する前までに準備しておくと入り口のチェック以降がスムーズです。書類の並べ方は以下のリンクから確認してください。 https://japan2.usembassy.gov/pdfs/wwwf-visa-j-docs-arrangement.pdf
ドアを入ったところのデスクで書類が揃っているかどうかだけチェックを受けます。デスクに向かって左手のドアから入りますが、ドアノブのライトがグリーンにならないと開きません。中に入ったら、テープで3つのセクションが作られています。
1)グリーンセクション=書類受付
所定の順番に並べた書類(クリアファイルに入れておくといいです)をすべて提出します。領事部のシステムにI-797Bの内容がまだ反映されていない場合はここでI-797Bの提出を求められます。
インプットが終わると書類一式を戻されるので、次の指紋登録の列に移動します。
2)レッドセクション=指紋登録
先ず左手の4本指(親指を除く)、右手の4本指(親指を除く)、最後に両方の親指です。少し強く押し付けるようにしないと指紋が写りません。軽く載せるだけではだめです。
指紋の登録が完了したら面接です。
3)ブルーセクション=面接
英語がわからない場合は日本語でよいので「日本語でお願いします」と言ってください。日本語対応になります。
面接ルームに椅子はありません。面接も立ったままアクリル板越しに行います。
よくある質問は、
1) 誰と雇用関係にありますか?
アメリカの招聘元を答えてください。会社名はフルネームでお願いします。
2) なんの仕事をしますか?
DS-160に登録した「シンガー」「ステージ・マネージャー」などの内容を伝えてください。
3) その仕事を何年やっていますか?
概算で大丈夫です。
4) 「O-2」で申請している場合、書類チェックの所で「O1は誰か?既に申請されているか聞かれることがあるようです。
ビザの申請は芸名ではなく本名で行なっていますので、O-1のアーティストの本名を覚えておきましょう。
5) バンドの帯同ですか?
6) バンド名は何ですか?
これは大丈夫ですよね?
最後に「10日後にパスポートが届きます」とか「「7日後にパスポートが届きます」と言われて終了です。
余談ですが、
- 室内にトイレはあります。入口と出口は別ですが、出口に向かって左手奥にトイレ、ドリンク(コカ・コーラ)の自動販売機、男子トイレの前に無料のウォーターファウンテン(温水と冷水)が設置してあります。
- 同じ場所に証明写真ブースもあり、その場で写真を撮れますが、順番待ちの列から外れてしまうので、提出書類用はあらかじめ持っていった方がいいです。
- なお、子供連れも多く来るので、おもちゃも置いてあります。
セキュリティチェックに預けたものがあれば忘れずに受け取ってから帰ってください。
大使館または領事館にパスポートを預けてきます。ビザが認められると1週間くらいでビザのステッカーを貼り付けたパスポートが送られてきます。
お疲れさまでした
面倒くさいこと甚だしいですが、これもアメリカを主戦場にグロ=バルに活動するための一歩です。がんばりましょう。
「いますぐにアメリカのビザがほしい」という場合は、少しでも早くエンタテインメントマーケティングにご連絡ください。
<関連ページ>
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