Billboard Hot 100 の上位10曲 2024年02月03日付
http://www.billboard.com/charts/hot-100
ChartExpressが公開している「Billboard Hot 100 Single Charts | Top 10 | Feb 03, 2024 | ChartExpress」は、
一般の人が作ったBillboard Hot 100のプレイリストは
https://open.spotify.com/playlist/4CsmyFc9z9w7nNfzpRq6XH?si=0f190de0fd014c29
1. 'Lovin On Me' Jack Harlow
2. 'Cruel Summer' Taylor Swift
3. 'Greedy' Tate McRae
4. 'Lose Control' Teddy Swims
5. 'I Remember Everything' Zach Bryan Featuring Kacey Musgraves
6. 'Yes, And?' Ariana Grande
7. 'Agora Hills' Doja Cat
8. 'Paint The Town Red' Doja Cat
9. 'Snooze' SZA
10. 'Redrum' 21 Savage
先週初登場1位になったAriana Grandeの'Yes, And?'は1週で6位にまで落ちてしまいました。曲が弱かったんだろうな。
で、1位に返り咲いたのがJack Harlowの'Lovin On Me'です。
グローバルではアメリカあり、なしいずれもAriana Grandeの'Yes, And?'が1位です。
先週、カリフォルニア州アナハイムで開かれた「The NAMM Show 2024」に参加して、いくつものセッションを聴講してきました。その中にラジオに関するセッションがありました。「ラジオはこの先どうなるのか?」。
https://www.namm.org/thenammshow/2024/session/radios-changing-role-music-industry
このセッションではアメリカの他イタリアのラジオ制作者、DJが参加して今のラジオとこれからについて語られました。
Billboardのヒット・チャートではラジオでのエア・プレイ回数が大きな比重を締めています。CD時代のヒット・チャートは「今どの曲が売れているのか?」に重きが置かれていましたが、ストリーミング時代の今は「どの曲が聞かれているのか?」に重点があり、その中でラジオでのエア・プレイが重要視されているのですね。ところが、ラジオに元気がありません。COVID-19に伴ってラジオに支払われる広告費が大きく落ち込み、もとどおりにはなっていないことがその根源です。
https://www.statista.com/statistics/882014/radio-advertising-expenditure-in-north-america/
LAですと、老舗POPステーションのKIIS FMは週末になると「CMなし、90分ノン・ストップ」の枠を流していますが、これも広告が入らないからのようです。
そのため、同じ番組の再放送、再々放送が増えています。リピート前提ですと、旬なヒット曲はかけづらく、一時代前の曲がかけられることが多いのです。
こうなると、単純なラジオでの再生回数では旬な曲以外の曲にポイントが入ってしまうのですね。
Spotifyなどのユーザーの行動を見ても、アメリカでは自分で検索して自ら新しい曲を探す行動よりも、ラジオのようにあてがいぶちで曲を聞く行動が主流です。
ラジオ主体の今のヒット・チャートのポイント・システムを見直すか、または再びコロナ前のようにラジオが元気を取り戻すかしないと、この問題は続いていきます。
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