中国の音楽市場はどのくらい大きい?

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日本から近い国、中国は、日本のアーティストにとっては気になるマーケットです。

このTencent Musicの業務内容を、アメリカで上場したときの提出書類を中心に見ていきましょう。https://www.sec.gov/Archives/edgar/data/1744676/000119312518290581/d624633df1.htm

Tencent Musicは2003年、テンセントが提供するSNS「QQ」のオンライン音楽機能としてスタートし、2005年に「QQ Music」として独立したサービスとなりました。

QQ Musicのパソコン版ウェブサイト

2014年にはオンラインのカラオケ・サービス「WeSing」を開始します。
そして2016年、テンセントは音楽配信サービスを提供する「China Music」を買収し、音楽サービスを提供する企業グループとして新たに「Tencent Music」を設立しました。

Tencent Musicの4つのブランド

この結果、Tencent Musicが中国で運営するブランドはオリジナルの 「QQ Music」と「WeSing」、China Music傘下の「Kugou Music」「Kuwo Music」の4つとなりました。

「QQ Music」は、もともとSNS「QQ」に含まれる一つの機能として始まった経緯から、現在聞いている楽曲を友達にシェアしたりコメントするSNS連動機能が豊富です。

「Kugou Music」の人気を支えているのが、ライブ・ストリーミング・サービス「Kugou Live」です。Kugouのオフィシャル番組や音楽イベント中継、タレントのトークショーなどが人気なようです。

「QQ Music」や「Kugou Music」がオールジャンルであるのに対し、「Kuwo Music」はDJリミックスやアニメソングなどのジャンルが豊富です。

「WeSing」はオンライン・カラオケ。中国ではカラオケも日本同様人気があるのですが、ここではでは収録した音声の投稿を投稿したり、歌っている歌をライブ配信することも可能ですし、友達とグループを作って一緒に歌うことができる「Virtual karaoke rooms」という機能もあります。

アプリのユーザー数をMAU(Monthly Active User:マンスリー・アクティブ・ユーザー:月間利用者数) という指標で測るのですが、SpotifyのMAUが3億6500万人であるのに対し、Tencent Musicは8億3200万人。中国でヒットするということは、いかに多くの人数にアピールが必要なのか、ということがわかります。

https://www.statista.com/statistics/367739/spotify-global-mau/

Tencent MusicのMAUの推移

https://www.statista.com/statistics/933992/china-tencent-music-user-number-by-type/

しかし、有料オンライン音楽ユーザーは約6,620万人しかおらず(このグラフの灰色の棒)、ほとんどの人が無料で音楽を楽しんでいるのがわかります。

2021年9月9日、このTencent Musicが全楽曲の独占を放棄しました。

テンセント、全楽曲の独占権放棄 音楽配信業界の構図は変わるか 【36KR Japan】
2021年9月9日
https://36kr.jp/150422/

これまで複数のアーティストの曲を聞くには複数のサービスを利用しなければならなかったのですが、これが緩和されたわけです。
最近、中国政府は若者文化への締め付けを強化しているので、この一環かもしれません。

中国は夢の音楽マーケットだけれど、運営がむずかしい

中国は魅力的なマーケットです。でも、中国政府は「不道徳なポップ・カルチャーが若者を堕落させている」ということで、取り締まる方針のようです。ですから、中国には力…

エンタテインメントマーケティングでは、スタートアップ・アーティストの資金調達に力を入れています。

02. 資金集め

このページを印刷する資金計画の立案 アーティストの活動は、中小企業の経営と同じです。アーティストとマネージャーという役員や従業員がいて、ある部分は内部でこなし、…

 

中国では、このアーティストの資金集めが加熱しているのも政府の規制の理由の一つのようです。
Tencent Musicは4ブランドの収益を、楽曲販売や広告収入などによる「音楽サービス」とバーチャルギフトによる「投げ銭」売上の2つに分類しており、この「投げ銭」売上が全体の70%を占めているのです。ファンは気に入ったアーティストに肩入れするとストリーミングで聞くばかりではなく「投げ銭」をすることによって応援するのですが、これが加熱しすぎているようです。

あまりにも大きい中国のマーケット。
私たちエンタテインメントマーケティングも、現地の会社と連携しながら、最適な方法を各アーティストに提案していきたいと思っています。

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