アメリカで稼いで日本で使おう

日本から出てニューヨークで活動する先輩ミュージシャン、大江千里さんのインタビューです。

大江千里氏が「ラーメン1杯2200円」の米国から語る、安い日本の深刻問題【ダイヤモンド・オンライン】
大江千里さん

大江千里さんは2008年にジャズピアニストを目指してアメリカに留学して以来、ニューヨークをベースに活動しています。
大江さんは「日本と米国を行ったり来たりしていると、日本の物価の安さは「お手頃でうれしい」を通り過ぎて心配になるほどです。」と言っています。「ニューヨークだと5ドルじゃサンドイッチ一つだって買えません。大人気のラーメンだったら1杯20ドル(約2200円)以上。替え玉やトッピングをして、ビールも飲むと50ドル(約5500円)です。」とも。ロサンゼルスだとラーメンはもうちょっと安くて、僕がソーテルという日本のスーパー・マーケットなんかもある通りで時々行く「大黒屋」では看板メニューの「Daikoku Ramen」が$14.50ですから、もう少し安いかも。でも、多くの白人が頼んでいる丼とラーメンのセットで$24.50くらいのメニューもあるから、そうは違わないかもしれませんね。

大黒ラーメン
https://group.bishamon-ten.com/menu_daikokuya_sawtelle/

アーティストと同行してアメリカにいると、たびたびメンバーやマネージャーのクレジットカードが予想外に早く限度額に達してしまったり、現金が足りなくなってしまったります。
ロサンゼルスで生活するのなら、生活費は東京の大体1.5倍くらいは見ておかないと、あっという間に破綻します。

世界の物価を比較するのによく使われるのは、世界中で同じような仕様で売っているマクドナルドの「ビッグマック」です。いまのロサンゼルスでのビッグマックの価格は$5.71です。これを書いている2021年8月26日の為替レートで計算すると日本円で628円になります。ビッグマックの日本での価格は390円ですから、価格差を実感しますよね。
家賃は、東京で8万円で住めるのと同じような環境なら12万円以上はします。
これ以外の物も、とにかく高くって、日本から行った人はみんな腰を抜かします。
僕自身もこの余波を食って、一人$200の会食の領収書が日本の会社で通らなくって自腹になっちゃったことがありました。でも$200の会食って、決して高級なディナーというわけではありません。

アメリカにずっといると、逆に日本の物価の安さにびっくりします。大江さんも言っている「ワンコイン・ランチ」やコンビニでの買い物もそうですが、けっこうなホテルに5,000円くらいで泊まれちゃって、びっくりします。
ですから、いまやアメリカで稼いで日本で使うのは快感です。アメリカの感覚だと信じられないくらい、たくさんのものが手に入るし、安くって美味しく何でも食べられるので。

詳しいことは週刊ダイヤモンドの「安すぎ日本」特集で読んでみてください。

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