新人アーティストは「ジャンルのはっきりした」曲を発表したほうが有利なわけ
ストリーミングが主体の時代になって、新人アーティストは「ジャンルのはっきりした曲」を発表したほうが有利になってきています。それはなぜなのでしょうか?
これは単純に「プレイリストに載せやすい」からです。
音楽の聞き方は世界的にストリーミングが主体になってきています。
Spotifyには7,000万曲、Apple Musicには7,500万曲も配信されていると言われています。この中で自分の好きな曲を探し出すときに頼るのが「プレイリスト」です。
もちろん、どこかでアーティストの名前や曲名をみつけてきてこれを検索する、という聞き方も可能ですけれど、そうしたケースは少ないのです。
「プレイリスト」には人間が曲を聞いて作る「キュレーション型」と、コンピューターがリスナーの試聴傾向から自動的に作る「アルゴリズム型」の2種類があります。
この「キュレーション型」は人間が作るものですから、「キュレーター」と言われる、選ぶ人が気に入ってそのプレイリストに入れてもいいと思う曲が掲載されます。
ほとんどのユーザーは検索して気に入るプレイリストを探します。
検索画面のトップにはジャンル名が並んでいます。
ここに掲載されている「Pop」「Hip Hop」「Country」「R&B」というのが、検索されるジャンルで多いもののようです。
多くの人がジャンル名で検索する以上、そのジャンルと他のジャンルの融合のような曲はジャンルごとのプレイリストに入れてもらえません。「ジャズとロックの良いところを混合した新しい音楽」は、たしかに素晴らしいかもしれないけれど、キュレーターとしては「自分の担当しているロック・プレイリストには入れられない」ということになります。
「こんなことのために自分の音楽の方向性を変えるのなんかまっぴらゴメンだ」という気持ちはわかります。でも、せっかく作った音楽も聞いてもらえないのであれば意味がありません。
Spotify 7,000万曲、Apple Music 7,500万曲の中から自分の曲を選んでもらえる方策です。考えてみましょう。
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