「ステム・マスタリング」をおすすめします

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ミュージシャン、関係者に是非読んでもらいたい「ステム・マスタリング」に関する記事。
アビーロード・スタジオの英語の記事ですが、英語が苦手な人は、Google翻訳でも使って読んでみてください。

Stereo Mastering vs Stem Mastering: What’s The Difference? [Abbey Road Studios] 4th June 2021

https://www.abbeyroad.com/news/stereo-mastering-vs-stem-mastering-whats-the-difference-2991

マスタリングとは?

マスタリングはレコード制作の最終段階です。リリースされる直前までに行われたすべての作業のレコーディング・ミックス作業の最後の仕上げです。
マスタリング・エンジニアは、音源の最良の部分を引き出すためにミックスにいくつかの選択変更を加え、CD、Spotify、Apple Musicやラジオ、ビニール・レコードに至るさまざまなフォーマットやさまざまな現実のリスニング環境で曲がうまく生きるように処理します。
具体的には、コンプレッサーやリミッターを使った処理、イコライゼーションやステレオ・イメージングといったことが仕事です。ステレオ・イメージングとは、音源に含まれている各音源(楽器)のステレオの広がりが広すぎたり狭すぎたりすることを補正します。

ステム・マスタリング

日本であまり行われていないマスタリングの方法に「ステム・マスタリング」があり、この方法で信頼できるマスタリング・エンジニアにマスタリングしてもらうことを僕は強くおすすめしています。

ステムというのは、楽器ごとの音をまとめた2トラックです。たとえば、 ドラム・キットのすべての要素が「ドラム」ステムになります。ベース・ギターと追加のシンセ・サブが「ベース」ステムになります。部屋の響きだけをまとめた「アトモスフィア・サウンド」をまとめて「FX」ステムを作成することもあります。
マスタリング・エンジニアは、ミクシング・エンジニアが作成した全ての「ステム」を立ち上げて同じレベルで再生すると、ミキシング・エンジニアの意図がわかります。これを彼のマスタリング・ルームで聞いて、ステムごとにリミッティングしたり、イコライザーを掛けたりします。

マスタリング・エンジニアに届いた音源が2チャンネルのトラックだと、このように楽器ごとにそれぞれに異なる処理をするのが困難なわけですが、ステム・マスタリングだとこれが可能になります。

ミュージシャンはエンジニアによって自分の意志が捻じ曲げられるのを嫌い、ミックスしたエンジニアはマスタリング・エンジニアによって自分のミックスが否定されたような気持ちになるかもしれません。
でも、セッションに参加しない客観的な立場をもつ優れたマスタリング・エンジニアが施したマスタリング音源は、より人を魅了するものなんです。ですから、ステレオ音源を渡すのではなく、ステム音源を渡す方法を取る事が多いのです。

僕がマスタリングの力を感じたのは、日本の音楽産業に力のあった1980年代に西麻布にできたON AIR 麻布STUDIOに招聘されたロサンゼルスのマスタリング・エンジニア、ボビー・ハタ(畑)さんのおかげです。アメリカではヴァン・ヘイレン、ブラック・サバスからクリストファー・クロスまで大ヒット・レコードのマスタリングをしてきた人なんですが、僕らの持ち込んだ音源の制作意図を大きく広げるマスタリングをしてくれたのです。

レコーディングも自宅でアーティスト自身が行い、マスタリングも任されることがおおいので、どうしても作り手の独りよがりな音源が多くなっているような気がしてなりません。マスタリングは最後の仕上げです。客観的な視点をマスタリング・エンジニアに求めましょう。その結果、良いものを作っていきましょう。
ついては、マスタリング・エンジニアに自由度を与えるステム・マスタリングを実施するようにしましょう。

 

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