Billboard Hot 100 の上位10曲 2021年12月04日付
http://www.billboard.com/charts/hot-100
ChartExpressが公開している「Billboard Hot 100 Single Charts | Top 10 | December 04, 2021 | ChartExpress」は、
Billboard提供のSpotifyのBillboard Hot 100公式プレイリストは、
(この原稿を書いている2021年12月1日午前10時45分現在、更新されていません)
1. 'Easy On Me' Adele
2. 'Stay' The Kid LAROI & Justin Bieber
3. 'Industry Baby' Lil Nas X & Jack Harlow
4. 'All Too Well (Taylor's Version)' Taylor Swift
5. 'Oh My God' Adele
6. 'Shivers' Ed Sheeran
7. 'Heat Waves' Glass Animals
8. 'Bad Habits' Ed Sheeran
9. 'Need To Know' Doja Cat
10. 'Smokin Out The Window' Silk Sonic (Bruno Mars & Anderson .Paak)
Adeleはやっぱり強くって'Easy On Me'が復活第1位。
5位にも'Oh My God'が初登場しています。
先週1位だったTaylor Swiftの'All Too Well (Taylor's Version)'は4位に下降。やはり、いくら人気があっても古い曲の焼き直しでは限界がありますね。
古い曲、といえば、ストリーミングの聴取傾向について。
このグラフは、音楽業界メディア「Music Business Worldwide」が調査した結果、ストリーミングで聞かれるのは発売から1か月以上経過した旧譜が2/3で、新譜は33%にすぎない、という調査結果のグラフです。
OVER 66% OF ALL MUSIC LISTENING IN THE US IS NOW OF CATALOG RECORDS, RATHER THAN NEW RELEASES [Music Business Worldwide]
Over 66% of all music listening in the US is now of catalog records, rather than new releases - Music Business Worldwide
New MRC Data report shows how catalog has increased its dominance over new music in 2021…
かつて、レコードやCDは一回買ったら何回聞いてもカウントは一回でした。しかし、ストリーミングは聞いた回数がそのままカウントされます。ビートルズのレコードを何十年も前に買ってこれを何回も何回も聞いてもカウントされなかったし、売上にもならなかったわけですが、いまは聞いた分だけカウントされてマネタイズされます。ストリーミングのユーザーが若者だけのときには、そんなに昔の曲が聞かれることはなかったけれど、いまではストリーミング・サービスのユーザー層はあまねく広く広がっています。そうすると、青春の音楽であるビートルズやイーグルスなどの古いアーティストの曲が何回も再生されて、お金にもなる、ということです。
かつては、これが10:90。つまり旧譜は10%くらいしかカウントされず、新譜が90%くらいを占めていたのです。
もう12月ですから、ヒット・チャートも古いクリスマス・ソングだらけになります。すでにアメリカのラジオを聞いていると、古いクリスマス・ソングがたくさんかかります。昔なら、この時期になると古いクリスマス・ソングのレコードやCDを引っ張り出してかけていたのが、いまやストリーミングで全部カウントされるのですね。
キリスト教圏では、この時期にクリスマス・ソングが聞かれるのは当たり前です。この大きなマーケットに参加する「今」のアーティストがなかなかいないので待っていたのですが、今週金曜日2021年12月3日にEd SheeranとElton Johnが'Merry Christmas'を発表します。
1曲くらい、12月のヒット・チャートに新鮮なクリスマス・ソングがあるのもいいものだと思います。
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