Billboard Hot 100 の上位10曲 2025年08月16日付

Billboard Hot 100 2025/08/16付
http://www.billboard.com/charts/hot-100

ChartExpressが提供する「Billboard Hot 100 Single Charts | Top 10 | Aug 16, 2025 | ChartExpress」は、

個人が作成したSpotifyのBillboard Hot 100プレイリストは
https://open.spotify.com/playlist/6ZkTORGQnmh5ZyVlonudfP?si=8dc735e69a784b77

1. 'Golden' HUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMI
Golden
2. 'Ordinary' Alex Warren
3. 'The Subway' Chappell Roan
4. 'What I Want' Morgan Wallen Featuring Tate McRae
5. 'Daisies' Justin Bieber
6. 'Love Me Not' Ravyn Lenae
7. 'Just In Case' Morgan Wallen
8. 'Your Idol' Saja Boys: Andrew Choi, Neckwav, Danny Chung, Kevin Woo & samUIL Lee
9. 'Lose Control' Teddy Swims
10. 'A Bar Song (Tipsy)' Shaboozey

先週2位だったNetflixのK-Popアニメ映画'KPop Demon Hunters'のHUNTR/X: EJAE, Audrey Nuna & REI AMIの'Golden'が今週の1位です。


この曲はグローバルでも1位です。
Billboard Global 200 2025/08/16付

Billboard Global 200 ex. U.S. 2025/08/16付

「Summer Anthemっぽい曲」がない2025年の夏でしたが、結局K-Popが「この夏の曲」になったのかもしれませんね。
Billboardの有料版「Billboard Pro」で、K-Popと欧米の音楽会社のビジネス・モデルを比較しています。
K-Pop’s Business Model Is Firing on All Cylinders & More Q2 Earnings Takeaways [Billboard Pro] https://www.billboard.com/pro/k-pop-business-booming-q2-2025-music-earnings-takeaways/

欧米の音楽業界はレーベル中心、韓国の音楽業界はマネジメント中心にビジネスが構築されている、ということです。
JYPエンターテインメント、SMエンタテインメント、YGエンターテインメント、HYBEの韓国の4大音楽企業の第2四半期決算が公開され、この記事はこの決算報告を中心に組み立てられています。
この差はまず各企業の所属アーティスト数です。JYPエンターテインメントは14人、SMエンタテインメントは18人、HYBEは17人のアーティスト、そしてBLACKPINKの所属するYGエンターテインメントはわずか7人が所属しているのみです(この人数は、各社のウェブサイトに掲載されているアーティスト数)。ユニバーサル・ミュージックやソニー・ミュージック、ワーナー・ミュージックが参加に何百ものアーティストを抱えているのと大きく違います。このため、決算報告が四半ごとだと、売上の上下が激しいのです。
また、ユニバーサル・ミュージックでは録音音楽事業が売上に占める割合が高く、2025年上半期では総売上高の76%が録音音楽事業でした。
それと比較して、たとえばJYPエンターテインメントの第2四半期の収益のうち、ストリーミング(録音音楽事業)はわずか5%で、グッズ31%、コンサート29%を占めているのです。ユニバーサル・ミュージックではグッズ部門はわずか5%でした。
韓国の音楽ビジネスはアーティストというブランドを育てるために楽曲があって、実際の売上はグッズやコンサート収入で立てていくという考え方です。それに対し、欧米の音楽ビジネスは「楽曲」という個別商品を大事にして、これで主な収入を得ていくのだ、という考え方です。
私たちも実際のアーティスト運営をしていくと、売上のほとんどはグッズやコンサート収入です。グッズ販売の主戦場はコンサート会場ですから、年間を通してアーティストが活動していないと売上がすぐに下がってしまいます。それに対して録音音楽事業ならば必ずしもアーティストが活動している必要はないのですね。
日本でも、韓国と同じようにグッズやコンサート収入が中心になっていると思います。演奏しているのは音楽だけれど、収入源はTシャツ。「ヤバイTシャツ屋さん」というアーティストがいますが、バンドの実態は「Tシャツ屋さん」です。これがいいのか悪いのかは、それぞれ考えが違うと思います。
映画館も映画の入場料収入よりもポップコーンやコーラなどの飲食売上が経営を支えているというし、マクドナルドも「ハッピー・セット」で、日本最大のおもちゃ屋さんであるといいます。
夏休みに、ビジネス・モデルについて考えてみるのもいいかもしれません。

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