Billboard Hot 100 の上位10曲 2025年02月01日付

Billboard Hot 100 2025/02/01付

http://www.billboard.com/charts/hot-100

Bilboard Officialの「Billboard Hot 100 Top 10 Countdown for February 01, 2025 | Billboard News」は、

個人が作成したSpotifyのBillboard Hot 100プレイリストは
https://open.spotify.com/playlist/6ZkTORGQnmh5ZyVlonudfP?si=9ff10de28b5449ce

1. 'Die With A Smile' Lady Gaga & Bruno Mars
'Die With A Smile' Lady Gaga & Bruno Mars
2. 'DTMF' Bad Bunny
3. 'APT.' ROSE & Bruno Mars
4. 'A Bar Song (Tipsy)' Shaboozey
5. 'Luther' Kendrick Lamar & SZA
6. 'Birds Of A Feather' Billie Eilish
7. 'Lose Control' Teddy Swims
8. 'That's So True' Gracie Abrams
9. 'Baile Inolvidable' Bad Bunny
10. 'Love Somebody' Morgan Wallen

今週はチャートに動きがあまりありませんでした。

Billboard Global 200 2025/02/01付

Billboard Global 200 ex. U.S. 2025/02/01付

2025年1月30日に、ロサンゼルスの山火事に対する支援コンサート「FireAid LA Benefit Concert」が開かれました。
YouTubeで約6時間の全てを見ることができます。

今回のロサンゼルスの山火事は、2025年1月7日、カリフォルニア州ロサンゼルス郡内の複数箇所で大規模に発生したものです。特に注目されたのは、Pacific Palisades、Eaton、Hollywoodの3地域での火災でした。
●1月7日火曜日(火災発生日)
- 午前中に山火事が発生
- 強風の影響で火災が急速に拡大
- 数時間で東京ドーム十数個分の範囲が焼失
●1月8日水曜日
- 強風が継続し、火災がさらに悪化
- 消防当局が5人の死亡を発表
- ハリウッ・ドヒルズで発生した山火事は鎮圧
●1月9日木曜日
- バイデン大統領が「州の歴史で最悪の山火事だ」と発言
- 住宅など6,000棟以上が焼失
- 13万人以上が避難命令の対象に
- 警察が「死者は増える」と表明
- ホワイトハウスで対策会議が開催され、連邦政府による全面的な支援が約束される
●1月10日金曜日
- 火災は依然として燃え続ける
- 経済的損失が520億ドル(約8兆2千億円)を上回ると推定される
- 強風が来週まで続く可能性があり、警戒が呼びかけられる
この3日間で、火災は急速に拡大し、多くの人々が避難を余儀なくされました。消防隊は懸命に消火活動を行いましたが、強風の影響で鎮火の見通しが立たない状況が続きました。政府は緊急対応を行い、被災者支援に乗り出しました。この山火事は、ロサンゼルスの歴史上最悪の災害となり、その影響は長期にわたって続くことが予想されました。

LAの山火事

https://www.latimes.com/california/story/2025-01-08/fire-weather-fierce-winds-los-angeles

飛行機による消火活動
https://www.usatoday.com/story/news/nation/2025/01/13/california-wildfires-red-fire-retardant/77666937007/

この火事が発生してからたった23日でとても大規模のチャリティ・コンサートが開かれたのです。LAX空港の近くに隣接するインテュイット・ドームとキア・フォーラムの2会場で同時開催され、Billie Eilish、Olivia Rodrigo、Gracie Abramsといった若手からSting、Stevie Wonderといった大御所まで27組のビッグ・アーティストが出演しました。
感じたのは、まず運営の素晴らしさ。この短期間にこれだけのアーティストが揃い、環境を整えて、テレビ中継もあるので時間にピッタリ収めるという超人的な運営でした。FireAidは、音楽業界のベテランたちによって企画され、Irving Azoffとその息子などが中心となって制作されています。Irving Azoffは、アーティスト・マネジメント、コンサート・プロモーション、レコード会社経営など、音楽業界の多岐にわたる分野で成功を収め、業界に大きな影響を与え続けている人物です。マネージャーとしてはEagles、Steely Dan、Christina Aguileraなど多くのアーティストで成功を収め、レコード会社では1983年から1989年までMCA Music Entertainment Groupの会長を務めました。2008年にTicketmasterのCEOに就任し、2011年2月にLiveNationの会長に就任しましたが、2012年12月に退任しています。現在はThe Azoff CompanyのCEOを務めています。今回のコンサートはLiveNationが中心となって運営しましたが、真似のできない高度な仕事をやってのけました。
そして出演したアーティストのロサンゼルスへの愛。どのアーティストも口々に「今日はここに出演できてうれしい」「LAが大好き」と発言していました。主演者には、Gracie Abramsのように、今回の火災で壊滅状態になったパシフィック・パリセイズで育った者もいるし、Rod Stewartのようにこの街にもう40年住んでいる者もいるし、この街に来て4年、という者もいました。でもみんなこの街が大好きなのです。やっぱりいい街なんです。
このコンサートで集まった具体的な金額については、現時点で正確な情報が提供されていません。しかし、コンサート前の段階で、スポンサーシップと寄付が既に6000万ドル(約90億円)を超えていました。プロバスケットボール協会(NBA)のチーム、ロサンゼルス・クリッパーズのオーナーであるスティーブ・バルマーと妻のコニーが、ライブ放送中に集まった寄付金と同額を寄付することを約束しています。今回は出演しなかったU2は100万ドル(約1億5000万円)を寄付しました。多くの著名アーティストの参加や、Netflix、Hulu、Max、Apple TV+、Prime Video、Twitch、YouTube、Spotifyといった広範囲にわたる配信プラットフォームを考慮すると、かなりの金額が集まったと予想されます。出演者だけでなくてみんなLAが大好きなんですよ。
今回の山火事に対するこのような支援を見ていると、連邦政府や州政府を当てにせずにこの街を再構築しようという熱意を感じます。政府の支援なんて当てにせずに自分たちで自分たちの街をなんとかしよう、しかも「復旧」じゃなくって、「これをきっかけに新しく素晴らしい街を作っていこう」という機運を感じます。本当にいい街です。私たちもアメリカの本拠地をロサンゼルスに置いていることに誇りを感じます。
今週2月2日にはグラミー賞の授賞式もロサンゼルスで開かれます。日本なら「この非常時にこんな晴れがましいことを」と自粛するところかもしれませんが、こちらも開催されます。楽しみです。

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