Billboard Hot 100 の上位10曲 2023年08月05日付
http://www.billboard.com/charts/hot-100
ChartExpressが公開している「Billboard Hot 100 Single Charts | Top 10 | Aug 05, 2023 | ChartExpress」は、
一般の人が作成したSpotifyのBillboard Hot 100のプレイリストは
1. 'Try That In A Small Town' Jason Aldean
2. 'Last Night' Morgan Wallen
3. 'Fast Car' Luke Combs
4. 'Fukumean' Gunna
5. 'Calm Down' Rema & Selena Gomez
6. 'Cruel Summer' Taylor Swift
7. 'K-POP' Travis Scott, Bad Bunny & The Weeknd
8. 'Barbie World' Nicki Minaj & Ice Spice With Aqua
9. 'Seven' Jung Kook Featuring Latto
10. 'Vampire' Olivia Rodrigo
今週の1位はJason Aldeanの'Try That In A Small Town'です。
これによりBillboardでは「史上初の事態」が発生しました。1958年のBillboardチャートがスタートして以来初めてカントリー・ミュージックがヒット・チャートの1,2,3位を独占したのです。
Billboardでは、Instagramに通常のHot100の発表画面に独自の文字画像を重ね合わせて取り上げています。
View this post on Instagram
カントリー・ミュージックはアメリカのローカルの音楽です。もちろん世界中に愛好者は少しずついますけれど、基本的にはアメリカ以外では流行しません。ですからGlobal 100では
のように、アメリカを除くとJason Aldean以下、カントリー・ミュージックは1曲もトップ10圏内にはいません。
カントリー・ミュージックを日本で例えると演歌です。もちろん根強いファンはいるけれど演歌がヒット・チャートの上位を独占することがないのと同じように、カントリー・ミュージックが上位を独占することはありませんでした。今の演歌、例えば氷川きよしさんの「限界突破×サバイバー」を昔の鳥羽一郎さんの「兄弟船」と比べて同じジャンルとは言い難いのと同じようにカントリー・ミュージックも変化を遂げています。
今週1位のJason Aldeanはロックの要素が強くてギターも歪んでいるしEddie Van HalenがMichael Jacksonの'Thriller'で弾いたようなリフも出てきます。2位のMorgan Wallenの'Last Night'は2コーラスめ以後にラップ的な譜割りが出てくることが指摘されています。
とはいえ、カントリー・ミュージックの上位独占など言う事態はこれまでなかったことでした。
音楽の流行の傾向はこれまで「1980年代音楽」「1990年代音楽」というふうに10年単位で語られることが多かったのですが、21世紀に入ってからはヒップ・ホップが長く主流の座を占めてきました。しかし、2023年に入ってからは7月いっぱいまで、ヒップ・ホップの1位は1曲もありません。実感として「ヒップ・ホップの時代の終わり」を感じるのですが、この間隙をぬってカントリー・ミュージックが主流に飛び出てきた印象です。
こんな中、トップ10に初登場したのはTravis Scott, Bad Bunny & The Weekndといったヒップ・ホップ、ラテン・ミュージック、ポップ・ミュージックの大スターが揃った'K-POP'でした。
【無料冊子ダウンロードと郵送】アーティスト・サービスのメニューのすべて
pdfデータのダウンロードの他、ご希望の方には印刷した冊子を郵送します。